夏に注意すべき胡蝶蘭の育て方

人も暑さでばててしまう夏の気候、きちんと育てれば洋蘭にとっては夏は一番生長する時期です。この暑い夏をしっかりのりきって胡蝶蘭を元気に生長させるための、大事なポイントをご紹介したいと思います。

1.クーラーの風は直接あたらないように!

【気温】気温は30℃くらいまではもちますが、15℃〜25℃が適しています。風通しのよい場所に置いて温度を管理することも可能ですが、最近では夏の気温が非常に上がっていますので、暑い日中は、クーラーの入った人間が快適に感じる温度の部屋に置くのが簡単でしょう。クーラーからの直接の風は胡蝶蘭にダメージを与えるため、直接クーラーの風にあたらない場所を選んで配置してください。

2.クーラーの乾燥に注意!霧吹きでケアしましょう。

【湿度】夏の日本の湿度の高さは、原産地の湿度に非常に似ているため、冬のように湿度に過剰に気をつける必要はありません。ただし、室内で育てる場合は、クーラーでの乾燥に注意が必要です。霧吹きで加湿してあげましょう。

3.直射日光による葉焼けに注意!

【日光】夏の日光は非常に強いため、葉焼け(日に当たった部分の葉の色が黄色や白っぽく、重度の場合黒等に変色します。)をおこさないように、直射日光は避けましょう。炎天下での放置はNGです! 一方で、明るい光を長時間あてた方がよいため、レースカーテンを使い50〜70%遮光で窓際に置くのがいいでしょう。

4.いつもより水は必要。でもあげすぎ、根ぐさりには注意!

【水やり】暑い夏は、植物も水をいつもより多く消費します。ただし、水のあげすぎは根ぐさりのもと。いつも通り、水苔がしっかり乾くまで水はあげないようにしましょう。また、水をあげる時は鉢全体に水が行き渡り、鉢の下から水が出るように、たっぷりと水をあげましょう。ただし、ポットの下に水がたまっている状態は根ぐさりを誘発し非常によくありません。水をあげた後は、水がたまらないように、しばらく水はけのいい場所に置いておくといいでしょう。

以上、4つのポイントをご紹介しました。人が快適な場所が胡蝶蘭にも快適です。きびしい夏を胡蝶蘭と一緒に快適にのりきりましょう。

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